ご挨拶

 小中高 希望塾は1992年の創設より、ここ真岡にて地域の学生たちとともに学びを深めてきました。時代は少しづつ変わり、塾を開いたころは20代であった私も、増える白髪や額の後退が気になる歳になってしまいました。この30年間で市内には多くの学習塾が数多く参入し、好きな時間に区切られたブースで個別指導が受けられたり、電子機器を用いて学習が進められたりと、信じられないくらいの変化が見られます。しかしどんなに時代が変わろうとも、変わるべきでないこともあると思います。

 当塾は創設以来、「成績向上は学習時間に比例する」をモットーに、粘り強く学習する姿勢を育んできました。正攻法で学習しなくても、志望する学校に行く方法やテストで高得点を挙げる方法がないわけではありません。例えば、部活動やボランティア活動に励んで調査書をよく書いてもらい学力入試以外の受験をすること、学校の定期試験でよい点数を取るために同じ先生の作成した過去の試験問題を塾で解いて対策することなどです。もちろんこういった方法であっても本人の努力によって結果に結びついているなら素晴らしいことであると言えるでしょう。
 けれどもこういった方法が通用するのは、その場の一回限りのことに他なりません。なぜならこういった方法は、大人が綿密に計画を立てた上でその通りにやらせたために成果のでるものであるからです。このような状況に対して、私は昨今の子供たちが何事も与えられすぎていると感じます。単に与えられているだけだったらまだいいのですが、問題は子供たちが大人から全ての道具とその説明書を欠けることなく与えられないと、自分自身が磨けなくなってしまったことなのです。

 これからの我が国の先行きは全く不透明です。しかし、さらに競争の厳しくなる社会へとなっていくことでしょう。そんなとき、自分自身がおかれた状況の中で最大限に仕事や生活を守っていくには、めげることなくただひたすら努力をすることしかありません。私は小中学生時代の学習を通じて、社会に出た後にも努力できる力を身につけてもらいたいと考えています。すなわち、遠回りしても努力して自ら学習して問題を解決する習慣をつけ、それを将来の自信に変えていくことです。当然、週2回の塾の時間だけでは学習時間が足りません。親御さんの協力も必要です。しかし、家庭と塾とで手を取り合えば必ずや強い子に育ってくれます。

 ぜひ一緒に頑張りましょう。

小中高 希望塾 行澤 真悟